水質指示計を正しくお使い頂くために

はじめに

 水質指示計とは、純水器や純水装置などの水処理装置において、水質の変化を管理する目的でご使用いただく製品です。
 配電盤、操作盤などにパネルマウントされる指示計と配管流路内に装着されるセンサーが組合せになっています。
 これらの製品を正しくお使い頂くための留意点についてまとめてありますので、参考にして頂きたいと思います。

  1. 2電極式電気伝導率センサーの流量特性について
    測定する水が配管内、継手類に滞留することで、測定値に影響が出る事があります。流量が10ml/分以下の場合、滞留による水質の悪化の影響や電極に気泡が付き易くなり、測定値に影響を与えることがあります。
  2. 2電極式電気伝導率センサーの取り付け方法について
    センサーを配管に取り付ける角度によって、電極と配管壁面との距離や電極と水の容積の関係上、測定値に数%程度の影響を受けることがあります。可能な限り以下の方向で取り付けをしてお使いください。
    (下図参照⇒水の流れ方向に対して2電極が対等に当たる方向)
    取り付け方法
     センサーは配管流路内に装着される事が基本ですが、例外的にタンクなどで使用される場合は、タンクの材質、タンク内の接液される機器類の材質(金属類は影響が大)と接地状況、機器類のノイズなどにより測定値に大きく影響を受けることがありますので、その点に注意してご使用ください。

電気伝導率を正しく測定して頂くために


(1)温度補償の有り・無し

   電気伝導率の表示方式は、温度補償有りと無しの2種ございます。
   お持ちの水質計の温度補償の有無をご確認の上、測定してください。

   *温度補償有りの電気伝導率:水温25℃の値に換算して表示します。
     *デジタル温度補償:マイコンの演算による温度補償で、高精度です。
     *アナログ温度補償:電子回路による温度補償で、測定可能な温度範囲はデジタルよりも狭くなります。

   *温度補償無しの電気伝導率:水温が1℃上がると約2%上昇します。

当社のほぼすべての水質計は温度補償を搭載しております。
*アナログ温度補償:7756
*デジタル温度補償:7759,7771,7772,7773,7714,7727,7775,
7713(電気抵抗率計),7776(電気抵抗率計)
*デジタル温度補償(高精度):7722
7721(電気抵抗率計)


(2)配管からの影響

   配管からの影響を受ける場合がございます。
   ビーカーなど、ガラス製や樹脂製の容器に水を汲んで、配管から外したセンサーを水に浸し、
   電気伝導率に配管時との違いがあるかどうかを確認してください。

Q3のような原因で、水質により
フレームや金属配管、電源アースを通じて
水そのものにサージ電圧・電磁パルスなどの
ノイズが乗り、誤動作の原因となる場合があります。

よくあるご質問

Q1.水質インジケーター(水質指示計)とは何ですか。

A1.水処理装置において、水質変化を管理・制御する目的でご使用いただく製品です。


水質指示計は、配電盤や操作盤などに取り付けされる指示計と、
配管流路内に装着されるセンサーとの組合せになっています。


Q2.水質測定値に、流量の影響はありますか。

A2.流量がおおよそ 10ml/分 未満の場合、測定値に影響が出る場合がございます。


流量が少ないと配管や継手内に水が滞留し、水質が悪化しやすくなります。
また、センサーに気泡が付きやすくなり、測定値に影響が出る場合がございます。


Q3.原動機や他の制御機器から影響を受けることはありますか。

A3.フレームや配管面にグランド(アース)が接続されている場合は、グランドを通じて
   別の機器からのノイズが出ることがあるため、正確な測定ができない場合がございます。


グランドを通じた影響

Q4.アナログ出力(4-20mA)が出ません。[7721・7722・7727]

A4.出荷時はアナログ出力が出ない設定になっています。取扱説明書に従ってパラメータを
   設定してください。


取扱説明書をご覧ください


Q5.センサーが水に浸かっていても「oPn」表示になります。[7773]

A5.ソフトウェアバージョン1.13以前の製品は、フルスケールの1%以下の値になると
   「oPn」表示になります。
   ソフトウェアバージョン1.14以降の製品にはこの機能はありません。


ソフトウェアバージョンは、
設定項目表示の11番で確認できます。

Q6.警報発生表示はあるのに警報リレーが動作しません。[7772, 7773]

A6.警報リレーは外部入力と連動します。
   外部入力を使用しない場合は、出荷時の端子間ショートのままでご使用ください。


出荷時のショートバーをつけたままでご使用ください。

Q7.センサーはどのように取り付ければよいでしょうか。

A7.図のように、センサーに気泡が付きにくい方向で取り付けてください。
   気泡が付くと、測定値に影響が出る場合があります。


センサーの向き○

センサーの向き×


金属配管に取り付ける場合は、
配管からの影響を抑えるため、
電極部が円筒型で
かつボディ自体が絶縁体である
「7701-S400」か、
ボディと電極部が絶縁されている
「7701-S600」のご使用をおすすめします。

同時に複数のセンサーを使用する場合は、
センサー同士が影響し合うのを避けるため、
円筒型のセンサーをお選びいただくか、
センサー同士の距離を十分に離してお使いください。

Q8.電極部が円柱型のセンサーと円筒型のセンサーの違いは何ですか。

A8.円柱型は金属配管からの影響を受けて正確な測定ができない場合がございますが、
   円筒型は影響が少ないです。


【円柱型の場合】
電気の流れが電極の外にも発生するので
金属配管の影響を受けます。
樹脂配管であれば
配管からの影響は少なくなります。 【円筒型の場合】
電気の流れは電極の内側のみに発生するので
金属配管・樹脂配管問わず
配管からの影響は少ないです。

Q9.7770-S300・S400は7701シリーズに比べて電極長さが短いのですが、
   同じ配管に取り付けした場合、測定値に変化は無いのでしょうか。

A9.図のようなねじ込み深さの異なる配管でも、測定値に変化が無いことを確認しています。
   ただし、主配管の口径によっては測定値に影響する可能性がありますので、
   ご確認のうえご使用ください。


【管内壁から通水孔までの距離】

【7701-S300の場合】
PVC 50A 配管
約16.5mm、7.5mm、1.5mm 【7770-S400の場合】
PVC 50A 配管
約7mm、-2mm、-8mm